NHK
3月11日 18時32分
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県では、この3年間で人口が13万人余り減少し、中には、震災前より20%以上人口が減った自治体もあることが分かり、人口減少に歯止めがかかっていない実態が浮き彫りになっています。
NHKでは岩手・宮城・福島の3県で住民票や戸籍の動きを基にした人口のデータを使って、震災前の平成23年3月1日から先月2月1日までの人口の増減を調べました。
その結果、震災前からこの3年間で、人口が3県合わせて13万2210人、減少したことが分かりました。
1年ごとに見てみますと、震災で亡くなったり、避難したりした人が多かった震災1年目は8万5485人と大きく減少し、その後、震災2年目で2万9247人、震災3年目で1万7478人と減少の幅が小さくなってきているものの、人口減少に歯止めがかかっていません。
県別では、▽東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響が大きい福島県が、この3年間で7万9601人減って最も減少の幅が大きく、▽岩手県は3万4636人、▽宮城県は1万7973人、それぞれ減りました。
自治体別の人口の減少率は、▽宮城県女川町が28%と最も高く、次いで、▽岩手県大槌町が22%、▽宮城県山元町が21%、▽宮城県南三陸町が18%、▽岩手県陸前高田市が16%、▽岩手県山田町が13%、▽福島県の浪江町と富岡町、それに双葉町がそれぞれ10%となっていて、9つの市と町で10%以上の人口が減少しています。
被災地では、新しい住まいの拠点となる災害公営住宅が、およそ3万戸の計画のうち、先月末時点で完成したのは3%、防災集団移転の移転先の土地の造成工事も、ことし1月末時点で完了したのは10%にそれぞれとどまっています。
具体的な町の復興が見えないなか、これまでふるさとでの生活再建を目指していた人も、新しい住まいや仕事を求めて地元を離れる決断をするなど住民の流出が後を絶たず、人口減少に歯止めがかっていない実態が浮き彫りになっています。
一方、仙台市や盛岡市といった都市部や内陸部だけでなく、宮城県岩沼市のように津波の被害を受けた自治体でも防災集団移転の造成などが進んでいる地域では、3年目になって人口が増加に転じたところも出てきていて、被災地での二極化がより一層進んでいます。
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県で人口減少が続いている現状について、人口問題に詳しいみずほ総合研究所の岡田豊主任研究員は、「被災地では若い人の雇用の場がなく、将来のまちづくりが分からない状況のため、今後も人口減少が進む可能性は高い。人口が減るところと増えるところの二極化が進んでいくなかで、東北全体で復興の在り方をどのように描いていくのか、前例にとらわれない形で抜本的に考え直していく必要がある」と指摘しています。
コメント
震災から3年たちましたね。
なんかアッという間のような気がします。
2014年3月11日の写真見ました。
マルボロさんが書いているとおり震災後は、本当に壊滅的な状態だったのがすこしずつ商店や公共施設が出来てきているのがわかりますね。
でも、震災前はもっともっと人がいて活気があったのでしょうね。
復興の足音を少しだけ感じつつも、写真背景の山や空が哀しいくらい美しく映っていました。
妻の在宅介護始めてから7年目、自身の腰痛めてから6年目・・・・
60歳退職を決めたのであと3年、何とか勤め上げたいと思っています。
過ぎてしまえばアッという時間に感じてしまうのでしょうね。
マルボロさんもお体大事にされてください。
では!
takaqさん、こんにちは
マルボロです。。
コメント有難うございます。
返事が遅くなってしまってすみません。
山田町の写真をみていただいて、有難うございます。
震災から4年目ということで、山田町も仮設の商店街ができて、
復興のきざしが見えてきました。
僕のサイトを見ると、震災当時は本当に壊滅的な状態だったのに
時間が経つと、だんだん町が整理されて、駅前にあった廃車の山も無くなってしまいました。
震災後は山田町の人口も減ってしまいました。
震災前は活気があったような気もします。
車をたいていの方が持っているので
釜石にイオンができたりしたので
そちらに行っているのかもしれないです。
介護生活、大変だと思います。
あまり無理しないで福祉サービスを利用されてくださいね。
腰のほうも良くなると良いですね。
お仕事、大変だと思いますが、がんばってくださいね。