「突然仲間外れ」子供トラブル相談急増

<LINE>「突然仲間外れ」子供トラブル相談急増
毎日新聞 8月19日(月)7時23分配信
<LINE>「突然仲間外れ」子供トラブル相談急増
スマートフォンで文字を使った「おしゃべり」ができるLINE

 無料通話アプリ「LINE(ライン)」を使った子供同士のトラブルやいじめが深刻化している。メンバーから知らないうちに除外され、突然「仲間」とつながりが断たれたり、グループに入れてもらえなかったりする「LINE外し」などの事例が各地で頻発。悪口やいたずら写真の公開などと合わせ、トラブル相談件数が急増しているといい、情報モラルについての教育が急務になっている。【岡礼子】

 島根県で学校向けの情報モラル講座を開いているネットいじめ対応アドバイザーの長谷川陽子さんには、トラブルの相談が多数寄せられている。急増したのは昨冬以降。同県の公立中学ではクラスの女子生徒全員で作ったグループから1人だけを外したり、LINEを使っていない生徒を日常生活でも仲間外れにしたりするケースがあった。

 別の中学では今年初め、男子生徒が同校の女子生徒の顔写真に自分の裸の写真を合成してLINEで公開。女子生徒はショックで一時不登校になったという。長谷川さんは「部活動の連絡にLINEを活用する場合、LINEを使っていない親子に連絡しないまま放置したり、(気に食わない人を)故意に外したりすることもある」と話す。

 また、静岡県内の小中学校で情報モラル講座を開いているNPO法人「浜松子どもとメディアリテラシー研究所」の長澤弘子理事長によると、悪口の書き込みはもちろん、長時間使用を懸念した保護者が夜間に無線LANを止めたため子供が返事を書けず、仲間外れにされた例もあった。

 長澤理事長は「子供たちがLINEを居場所のように感じて強く依存しているため、『おふざけ』でも大きなトラブルに発展しやすい。グループ内の誰でもメンバーを外せるので、機能上、仲間外れにしやすいこともトラブルの原因なのではないか」と指摘。全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長は「昨年は月に1、2件だった相談が今年になって10倍ぐらいに増えている」と危機感を募らせる。

 LINEは2012年11月まで、誰かがグループのメンバーを除外しても何の表示もされなかった。運営しているLINE(東京都渋谷区)の広報担当者は「利用者の要望を受け、誰が誰をグループから外したか表示するようにした。アプリ内に『安心安全ガイド』を掲載し、マナーを守った使い方を促している」と話す。

 長谷川さんは「小学生がLINEの仕組みを知らずに使い始めているが、親も学校も情報がない。情報モラル教育が必要だ」と話している。

 ◇東京都の相談窓口「こたエール」に寄せられた相談事例

 ▽中学の同級生女子でグループを作ったが、男子生徒が1人加わり「死ね、消えろ」などのメッセージを送ってくる

 ▽中学1年の男子生徒にある生徒から「つぶす(潰す)」「ぼこす(痛めつける)」のメッセージがくるようになり、恐怖心がわいた

 ▽高校1年の男子生徒が、スマートフォンで女子生徒2人と無関係な男子生徒の写真を勝手に撮影し、クラスのグループに「Wデート」のタイトルで無断掲載。グループに入っていなかった女子生徒が友人から聞きトラブルに

 【ことば】LINE(ライン)

 インターネットで音声通話やチャット(文字のおしゃべり)をするアプリケーションソフト。韓国企業の日本法人が2011年6月にサービスを開始した。今年7月に世界で利用者が2億人を突破するなど普及が進んでいる。スマートフォンの電話帳などから友人らを登録し、グループで「会話」する機能が使われることが多い。

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