山田町長選挙の朝日新聞の記事

記事を勝手に朝日新聞から転載させてもらいました。
すみません。

山田町長選・上 2陣営具体策見えず 2012-06-29

山田町長選・下 復旧の足並みそろわず 2012-06-30

山田町長選 新顔2氏の争い 2012-07-04

山田町長選・上 2陣営具体策見えず

2012年06月29日

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閑散とした山田町中心部のポスター掲示場
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亡夫の思い出を語る仮設住宅の女性の声に耳を傾ける

震災で757人が犠牲になった(20日現在、県発表)山田町で7月3日、任期満了に伴う町長選が告示される。3期務めた現職沼崎喜一氏(69)が 引退し、前町商工会専務佐藤信逸(57)、元高校教諭東海林和彦(67)両氏の新顔対決が予想されている。震災から約1年4カ月、被災地のリーダーをどう 選ぶのか。 「大変だったねえ」。24日夕、東海林氏は自宅近くの仮設を訪ね歩いていた。戸口に現れるのは、夫の急死が震災関連死と認められず、「悔しい」と嘆く女性(69)。船をなくし、「漁師はやめたでば」と肩を落とす男性(80)―。 漁師塾を作り、全国から若者を呼び込むなどの政策を打ち出している東海林氏だが、まずは被災者の嘆きに耳を傾ける。握手の後、「政治に期待なんてない」と言い切る男性まで出てきた。「震災、復興の遅れ。みんな疲れているんですよ」 初めて選挙に出た4年前の町長選に比べ、痛感するのは空き家の多さという。有権者は前回より1800人減り、約1万4500人。震災死に加え、職を求める若者が流出し続ける。 20日にあった佐藤氏の決起集会も、よくある選挙の風景とは異なっていた。頑張ろう三唱の前に、全員が起立し、ギター伴奏で歌ったのは「故郷(ふるさと)」。佐藤氏はもっぱら「町民の間で希望が薄れている」という危機感や団結の大切さを説く。 ふたりともなかなか具体策には言及しない。「これでは比べようがない」。佐藤氏の集会参加者には、歯がゆそうに話す人もいた。 それは被災者への配慮、ということだけではない。昨年8月、隣の大槌町長選では、元総務課長や元議長らが復興手法について自説をぶつけ 合ったが、山田町長選に名乗りを上げた2人に行政経験はない。「住民合意の早期形成」「町民と一体となった町づくり」など、従来との違いはにじませるもの の、なかなか踏み込めない。 論戦の相手になるはずの行政出身者が出ないことも、影を落とす。有力視された副町長が「体調不調」で固辞。近隣自治体などに勤める町出身者も手を挙げなかった。 「被災から日が浅かった大槌町長選のころと違い、一応復興計画ができた今は、早く進められるかどうかが課題。住民からは、どうしても遅い と批判される。難しさの分かる行政内部の人間ほど、出たがらないんじゃないか」。沿岸部の別の首長は話す。実際、大槌町長選後、沿岸部であった釜石市長 選、岩泉町長選は、ともに現職が無投票で当選している。 「これでいいはずがない」。山田町議の本木敏明さん(60)は憤る。12年前の町長選で初めて立候補予定者討論会を開いた。主張を明確にさせ、選ばれる側にも、選ぶ側にも責任を問うた自負がある。 ましていまは、町を造り直すとき。復興事業のため、今年度当初予算は前年の2倍に膨れ上がっている。かつてない権限を持つリーダーを選ぶのだ。討論会準備に奔走し、選挙管理委員会にも持ちかけたが、結局かなわなかった。 いまも「討論会をやらないのか」と町民から電話がかかってくる。「町民はまだあきらめていない」と思う。その熱を選挙に吹き込めないか。悩んでいる。

山田町長選・下 復旧の足並みそろわず

2012年06月30日

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仮設店舗や事業所が点在する山田町中心部

海から500メートル。津波とその後の大火災をぎりぎり免れた山田町役場から、かつての街を見下ろすと、最近あちこちにできたプレハブ店舗が目に 飛び込んでくる。大半は中小企業基盤整備機構が建てており、町内に25カ所ある。8月には34カ所に増え、計143店(事業所含む)が入る。 家の基礎だけの荒野が広がっていた1年前に比べ、一見復興が進んだようだ。でもばらばらに立地している分、どこにどんな店があるのか、地 元の人もなかなか分からない。隣の宮古市が4カ所に30店、大槌町が7カ所85店と、集中立地させているのと対照的だ。山田にはさらに自力再建の店もある のだ。 町社会福祉協議会の買い物バスは、店舗案内をアナウンスしながら走る。町民の間では、支援団体作成の店舗マップが人気だ。 本来は公共用地に集中させるはずだったが、2千戸の仮設住宅建設で土地を使い果たし、商工会関係者らがかつての自宅や店の跡地を提供し、自らも一角に入居するなどした。民有地でも集中立地は可能だが「早く店を」という声に押され、調整できなかった。 とはいえ、住宅新築は自粛している津波被災地だ。数年以内に土地のかさ上げなどをする際には、店舗は撤去する約束だ。だが、そのとき、街の本格復旧がすすんでいなければ、立ち退き交渉がもめ、復興を停滞させかねない。 「本当は、町がみんなに我慢させなきゃいけなかったんだよ」。公園に張ったテントの商店街で2年頑張るつもりだったというカメラ店経営、 昆尚人さん(37)は行政の力不足を嘆く。昨年6月スタート時に9店あったテントの仲間は次々に出て行き、3店だけ。昆さんも7月、仮設店舗に入るが、客 が来てくれるかどうか気がかりだ。 5月の豪雨で、のり面が崩れた山田町織笠の仮設住宅団地。現場はまだブルーシートがかけられ、重機がうなりをあげて土砂を動かしている。 「表面は固めてくれたが、団地の裏ではまだ沢水がわき出している」。崩れたのり面のすぐ上に住む佐々木誠さん(62)はなお不安そうだ。 もちろん仮設の災害復旧工事より、心待ちにしている移転先の土地造成が始まらないことが一番の気がかりだ。町は県と覚書を結び、来年度末 には公営住宅入居とうたうが、「用地交渉が順調に進めば」という条件つき。ここでも問われるのは、用地交渉を始め、地域で時には相反する利害をまとめる指 導力だ。 28日夜、ある陣営の集会に参加した住民10人に「実行力」「知識」「情熱」の三つのうち、何を一番に候補者を選ぶのか尋ねてみた。回答は順に7人、2人、1人だった。「口だけじゃだめ。今回はとりわけそうなんです」。ある女性は力を込めて語った。
山田町長選の投開票は7月8日、行われる。

山田町長選 新顔2氏の争い

2012年07月04日

復興計画の加速か、独自施策か――。山田町で任期満了に伴う町長選が3日告示され、ともに無所属新顔の元高校教諭、東海林和彦氏(67)、前町商 工会専務、佐藤信逸氏(57)が立候補を届け出た。復興の手法をめぐり主張に違いが出てきた。町議補選(被選挙数2)も告示され、3氏が届け出た。2日現 在の選挙人名簿登録者数は1万4652人。投開票は8日。 中心部が消失し、全町6700戸のうち、3千戸が被災しており、町の復興再生が最大のテーマだ。町長を3期務めた沼崎喜一氏(69)は引退する。 東海林氏は自宅近くの仮設住宅で「住まいや職場を失った人に生活を取り戻したい」と第一声。漁業、企業誘致、観光、少子化対策の四つのプロジェクトチームを設ける。独自の政策を支える財源について、全国に呼びかけて基金を作るアイデアを披露した。 佐藤氏は、自宅近くで第一声。民間経営者らしく「選択と集中」「国や県に声を上げる」としつつ、自ら作成にかかわった「復興計画」の着実な推進を何度も強調した。カギとなる土地利用計画の早期合意に向け、町民に協力を呼びかける場面もあった。 両氏の違いが出たのは、現町政との関係だ。前回、沼崎氏との一騎打ちで敗れた東海林氏は、独自の政策主張に時間を割いた。佐藤氏には沼崎町長が終日付き添い、「復興を停滞させるな」と応援演説し、後継色を鮮明にした。

演説の会場はどちらも多くが仮設住宅の駐車場。だが、聴衆がまばらな場所もあり、「初日だから」「国政の混乱のせいか」と運動員は首をひねっていた。 受け止めは様々だ。仮設の主婦(80)は「移転先の場所さえ決まっていない。言う通り実行してほしい」。生後5カ月の長男を抱いた主婦(24)は「安全な所に出たい。町の力で生活がよくなるとは思えない」と話した。

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