山田線の不通区間 譲渡検討

東日本大震災で大きな被害を受けいまも不通になっているJR山田線の宮古駅と釜石駅の区間について、JR東日本が線路や駅舎などの施設を復旧させた上で第三セクターの三陸鉄道と沿線の4つの自治体に無償で譲渡し、列車の運行は三陸鉄道が行うことを検討していることがわかりました。
JR山田線は震災の津波で線路や駅舎が流され、今も宮古駅と釜石駅の間の55.4キロが不通になっています。
岩手県や地元の自治体とJR東日本で行ってきたこれまでの協議では、地元側が鉄道の復旧を求めたのに対し、JRは、列車の代わりにバスを走らせるBRTでの仮復旧を提案しどのように復旧させるのかいまだに決まっていません。こうした中、JR東日本は山田線の線路や駅舎を復旧させた上で列車の運行は第三セクターの三陸鉄道に、線路や駅舎などの鉄道施設は三陸鉄道と沿線の4つの市と町に無償で譲渡することを検討していることが関係者への取材でわかりました。
三陸鉄道の北リアス線と南リアス線でとられている鉄道施設の土地などと列車の運行を分ける「上下分離方式」と同じ枠組みです。
JR東日本は、31日、盛岡市で開かれる国や沿線自治体を交えた会議で、こうした考えを提案する見通しです。
山田線の宮古と釜石の間の鉄道施設をJRが無償譲渡し三陸鉄道が列車を運行する案が検討されていることについて、宮古駅前で聞きました。
宮古市津軽石の仮設住宅に住む77歳の女性は、「山田線が通れば、バスよりも運賃が安くなるからいいと思います」と話していました。また市内に住む76歳の女性は、「JRでも三陸鉄道でもどちらでも早く復旧してくれたほうがいいです。列車が通ることによって人が来てにぎやかになればいいと思う」と話していました。
64歳の男性は、「維持費がかかるがだれが負担するかが課題になると思う。今は車を使えるからいいが車が使えなくなったあとは公共機関がないと困る」と話していました。

01月30日 13時27分

NHK盛岡

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