2013.1.23 02:01 MSN 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130123/iwt13012302010000-n1.htm
山田町が緊急雇用創出事業を委託したＮＰＯ法人「大雪（だいせつ）りばぁねっと」（北海道旭川市、岡田栄悟代表理事）が予算を使い切り、雇用者に賃金を払わなかった問題で、町議会の調査特別委員会は２２日、法的に調査権を持つ百条委員会を設置することで合意した。
町議会の調査特別委員会は約１カ月ぶりに開かれ、「今後、全容解明するためには、調査権を持つ百条委員会で進める必要がある」との認識で１５人全員が一致した。町議会本会議で議決したあと、２月早々にも設置される見通しだ。
一方、同日の県議会商工文教委員会では、県の昨年１２月の緊急点検で同様の事業４８８件について問題がなかったことが報告された。同委員会では、国の交付金を受けた県が、基金の中から町の同事業を全額補助している仕組みなどについて質問が出た。
特に平成２３年度分について、県は１２月と３月に町と大雪に対し経理書類の整理不備や高額すぎる制服の購入などで指導しており、委員からは「この時点でしっかり調べていれば、２４年度の被害は防げたのではないか」との指摘があった。
県は町と連携するが、第三者委員会の調査などをにらみながら、「不正があれば、可能性として町に全額返還を求めることはありうる」（高橋宏弥雇用対策課長）としている。